今わたしには出会って丸5年、付き合って4年ちょっとになるカナダ人の彼氏がいます。
いろんな壁にぶち当たり、途中で何度か別れては元に戻ってを繰り返しました。
それでもお互いに離れられず、何度も話し合って、今はイギリスと日本の遠距離恋愛中です。
そんな私たちはどのように出会ってお付き合いすることになったのか。
よく「外国人には告白がない」と聞くけど本当?という疑問にもお答えしながら振り返りたいと思います!
出会いはカレッジの入り口
わたしたちは、イギリスの大学院でクラスメートでした。
イギリスの伝統的な学校には、昔ながらのカレッジ制(ハリーポッターに出てくる寮みたいなもの)を今も継承している学校が多くあります。
わたしの学校もイギリスで最も古い大学のひとつと言われるところだったため、大学院生も入学者は全員カレッジに入るという決まりになっていました。
そこでわたしが選んだのは大学院生専用のカレッジ。比較的新しい立派な寮があり、寮の中にはジム、バー、ビリヤード(英語ではプールと言います)やダーツ、学習室などが揃っていてとても素敵なところでした。
また、立地がわたしの通うビジネススクールに近いということもあり、多くのMBA生はそこに住んでいました。
ただ、やはり寮の部屋は結構狭い!ということもあり、30代に突入したわたしはカレッジの近くに新しくできた大学院生/大学生専用のアパートに住むことにしました。ちなみに、住んでいなくてももちろんカレッジの施設は利用できます。
授業初日、まずはカレッジで入学手続きを済ませるようになっていたため、わたしはカレッジへ。ただ、初日なのでエントランスのカードキーも持っておらず、これどうやって入るの?と思いながらドアの前でウロウロしていました。笑
そうすると、向こうからスーツを着た大柄な男性がまっすぐこっちへ向かってきます。
Hello!(と言っていた気がする笑)
笑顔でそう言った彼を見て、なぜだかわたしは一瞬で「この人と仲良くなれる」という気がしたのを今でも強烈に覚えています。
彼は、はにかんだような、でもエネルギッシュな笑顔で話しかけてくれました。
明らかにMBAという出立だったこともあり、わたしたちはすぐにお互いの所属を確認して簡単に自己紹介、カレッジに入る方法を探しにいきました。
これがわたしと彼の出会いです。
最初のTermで同じグループに
私たちのMBAは、授業やグループワークメインのTerm 1からTerm 3、企業とのプロジェクトと修論がTerm 4という感じで、1年間が四半期に分かれていました。
大体Termごとに5〜6名からなるグループが決められて、その期間どの授業でも特段指示がない限りは同じグループでプレゼンや課題をこなします。
わたしと彼は、Term 1で同じグループになったんです。
無事に授業が始まり、グループ発表があった時、わたしは「あ!一緒だ!」と心の中で嬉しくなったのを覚えています。
当時はもちろんまだ恋愛感情というより単に「仲良くなりたい」という感じでしたが、それでも嬉しかったですね。
いよいよグループに分かれて最初のディスカッションとなった時、彼は「一緒だってすぐ気がついたよ!」と言ってこちらに来てくれました。
初めての土地で、なんの特徴もないわたしのことを覚えていてくれたことは、わたしにとって思っていたよりも嬉しい出来事でした。
そこから私たちの「共に戦う仲間」精神が育まれていくことになります。ちなみに彼もわたしと同じアパートに住んでいることが判明。さらに距離が縮まります。
思い出の「Laundry night」
MBAのグループワークは想像以上に過酷でした。
ディスカッションに思うように入れない、分担してエッセイを書くにも人よりも時間がかかる、そもそも課題が大量で夜中までビジネススクールでポストイットとにらめっこなどなど。
わたしにとって最もチャレンジングだったTerm 1は、ネイティブの彼にとっても難しい時期だったそうです。それは、英語を母国語としないメンバー(わたしみたいな)と一緒に考え、議論し、結論を出してプレゼンするという共同作業が必要だから。
そして何より、言葉の壁はあれど、そもそもみんなそういうワークをするのは初めてなんですよね。
だからみんなそれぞれに課題を抱えていました。
そんなこんなして、ビジネススクールで夜中にピザのデリバリーを頼みながらあーだこーだ議論をし、ときにぶつかり、それでも建設的に前へ進むといった濃厚な日々を過ごし、私たちのTerm 1は無事に終わりました。
その間、彼とわたしは戦友でした。物事の進め方や、情報の整理、役割分担など色々な価値観が似ていたわたしたちは、仲間としての信頼関係を築き上げていきました。
でも、時々テキストのやり取りをして、なんとなくお互いに好意があるのでは?なんて学生の頃のようなときめきを心に秘めつつも「仲間以上の存在」にはなっていませんでした。
お互い大人ですからね。隠すのも上手です。笑
Termが終わりクリスマス休暇を目前に控えたある日、わたしはアパートのランドリールームで洗濯をしていました。
ちなみに洗濯機は各部屋にはなくて、共同のランドリールームが敷地内にあるんです。ちなみに、カレッジのように、その他小さなシアタールーム、パーティスペース、プールもありました。
洗濯物を洗い始めたところで彼からテキストが。コーヒーでも一緒にどう?というお誘いでした。
ちょうど時間もあるので、彼の部屋でコーヒーを飲むことに。終わったばかりのTermの話や、お互いのことをたくさん話したのを覚えています。
乾燥機の時間になったので、わたしは一度洗濯物を乾燥機に入れにいきました。
戻ってからは、夜もふけていたのでワインを飲むことに。そこで、わたしたちはお互いに好意を持っていることを伝え合ったんですね。
まさにあのカレッジの入り口で出会った時に何かを感じたのは、お互い一緒だったんです。
彼はいまだに、「あのランドリーナイトに思い切って誘って良かった」と話してくれます。
私たちの初めての国際恋愛は、こうして始まりました!